【体験から学ぶ】土砂災害の床下の土砂撤去は48時間以内が望ましい

線状降水帯の恐怖——土砂は2m以上堆積することも

線状降水帯が発生しやすい夏。短時間で猛烈な雨が降り、気づけば家の庭や中に土砂が1メートル以上堆積していることもあります。地下駐車場に4、5メートル堆積してるのも見たことあります。

浸水被害は“時間との勝負”——48時間でカビが爆発的に増える

実際に土砂災害を経験した人なら知っていますが、暑い夏場に家の中まで土砂が入り込むと、とにかく早く取り除かなければならない理由があります。

それは——カビです。

TBSの報道でも紹介されましたが、浸水被害を受けた家屋では48時間以降にカビが爆発的に増殖すると言われています。蒸し暑さと汚泥が相まって、家の中はまるで温室のような状態になります。

▶️【動画リンク】「48時間でカビが爆発的に増える…」
浸水被害家屋の正しい応急処置のポイントは(TBS)

この段階で適切に処置しなければ、家全体の修復コストは跳ね上がり、健康被害(アレルギーや喘息)にもつながりかねません。

床下の土砂がもっとも厄介

特に見落としがちなのが床下の泥です。
外から見ると家は一見無事でも、床下に土砂や水が入り込んでいると、建物の土台が腐食したりシロアリの被害が出たりする可能性があります。

この床下対応を個人でやるのは、ほぼ不可能に近い。しかも、初めての災害時には何から手をつければいいのかすら分からないのが現実です。

ベストなのは「業者対応」だけど、すぐには来てもらえない

もちろん、一番確実なのは業者に頼むことです。
しかし大規模災害時は、みんなが一斉に依頼するため、なかなか来てくれません。

時間との戦いになる状況で、それは致命的です。

金額を跳ね上げてくる業者もいるので要注意です。

民間ボランティアの“精鋭部隊”も存在するが…

全国には、民間で活動する災害ボランティアの「精鋭部隊」も存在します。
床下の処理など専門知識が必要な分野でも支援してくれる団体もありますが、人数が少ないため、支援が届くかどうかは“運”に左右されるのが実情です。


【まとめ】土砂災害後は「急がば回れ」より「早めに人に頼れ」

  • 中でも床下の土砂は個人では撤去が難しく、専門的な対応が必要です。

  • ただ、現実として家の中に土砂があると、床下まで手が回らないというのが本音。作業にも順序があります。

  • それでも、床下の泥は48時間ほどでカビが発生し始めるため、早めの対処が重要です。

  • 一人で無理をせず、ボランティアや行政支援を早めに頼ることが、心身の負担や家屋の損傷を防ぐカギになります。