前回の記事では、私の住む地域で起きた土砂災害の激しい雷雨と被害の様子をお伝えしました。今回は、その現場に私が自転車で急行し、目の当たりにした救助活動の実態と現場のリアルな困難について共有します。
いてもたってもいられず現場へ
災害発生の知らせを聞いて、仕事が終わるとすぐに自転車に乗り現場へ向かいました。途中、被害のなかった地域を通り過ぎましたが、そこは土砂災害の起きた場所のすぐ近くでした。
そこでは、高校生くらいの男の子二人が大きなスコップを持ち、「行くぞ!」と助けに向かっている姿を見かけました。彼らは軽装備で、土砂に埋まった家や人のもとへ向かっていました。私は自転車で現場を見に行っただけですが、彼らの行動には胸を打たれました。
消防隊も呆然とする現場の過酷さ
現場の一番被害が激しい場所には、多くの消防隊員が立ち尽くしていました。テレビで見ると「なぜ早く動かないのか」「動きがノロノロ遅い」と感じる方もいるかもしれません。しかし、実際に現場を見るとその理由がわかります。
土砂は水分を含み足が深くはまり、動くのに非常に力が必要です。さらに、土砂の中にはガラスや木の破片など危険なものが混ざっていて、容易に動けません。道も壊れていて、救助活動をするためには安全な通路をまず作らなければならず、思っている以上に急な坂が多かったり。これが非常に難しい作業です。
ただ掘るだけではない、救助の複雑な現実
土砂を掘り返すだけでなく、その掘り出した土砂をどこかへ運ばなければなりません。救助活動は単純な力仕事ではなく、多くの段階と調整が必要で、作業が思うように進まないことも多いのです。
こうした現場の厳しさを知ると、表面的な映像や情報だけで判断することの危険性を感じます。救助に携わる皆さんの苦労と努力に敬意を持つべきです。
まとめ:災害現場のリアルな姿を知り、防災意識を深めよう
土砂災害の現場は、テレビやニュースだけでは伝わらない多くの困難が存在します。救助活動のスピードが遅く見えても、それは安全確保や作業の複雑さによるものです。
私の体験を通じて、災害現場のリアルな姿を知り、日頃から防災意識を高め、地域やボランティアとの連携を大切にすることが必要だと強く感じました。
もし興味があれば、前回の土砂災害体験談の記事もぜひご覧ください。→【土砂災害の恐怖〜突然の雷雨と50人以上の生き埋め現場を見た日】